幼稚園か、保育園か。公立か、私立か。選択肢は色々。
両親共にフルタイムで、点数的にも入れそうなら保育園が基本だと思います。でもお住まいが激戦区で長く待機しているうちにお子さんはもう年少になる…。そんな状況なら、幼稚園でも何とかならないか探してみてもいいかもしれません。
パート勤務や祖父母に頼れる人は、面倒な手続きが少ない幼稚園の方が何かとやりやすい場合もあります。
幼稚園では就労証明書などの書類は必要無いし、子供が元気に楽しく行ってくれれば毎日登園出来ます。
我が家はその時その時の状況で、4人の子供達を色んなところに預けました。その経験を思い出しつつ、感じたことをお話ししたいと思います。
初めての保育園選び
初めて園選びについて考えたのは、1人目ナツが2歳で2人目レイがまだ0歳の頃。仕事を始めるには、2人ともまだ小さいので保育園か託児所しか選択肢が無い状況です。
2人の子供達が体験入園したのは、私立のインターナショナルな保育園でした。
保育士さんはみんな外国人。お遊戯なども全て英語でやっていました。
物心つく前からなら、いつかはこの環境にも慣れて国際的な子になってくれるかなと少し期待したのですが。
1日終えて、長女ナツを見ると元気がありません。次女レイもかなり泣いた様子。
お子さんによって園が合う合わないは、多少あると思います。1日でそれを判断するのは、難しいことかもしれません。
ただ、うちの子の場合はよく喋る長女ナツがどうしても行きたくないというので断念せざるを得ませんでした。
外国人の先生ばかりで体も大きいし、怖いと。喋る言葉もずっと分からなくてしんどかった、とのこと。
すぐ馴染んで楽しんでいるお子さんも、もちろんいます。タイミングもあるのかもしれません。
他にもマンションの一室が保育園になっているところも見学しましたが、子供達は馴染めず。やはり園庭が欲しいなと私も思い、断念。
しばらくして3人目の妊娠が判明。仕事開始も園探しも延期となりました。
幼稚園に決めた!
3人目を出産して半年。私は夫と交代して、フルタイムで働く決意をしました。
夫は専業主夫になり、長女を幼稚園に入れようということに。
夫はお弁当など作ったことはありません。これからも作る気は無し(怒)私も毎日フルタイムで仕事しながらお弁当作りというのは自信が無く、幼稚園選びは毎日給食が条件でした。
毎日給食で延長保育もある、送迎バスで通う少し遠い私立の幼稚園を選びました。
年中クラスから入ったのですが、年中さんだけでも3クラスありました。
幼稚園のメリット、デメリット
幼稚園に入れたのは長女のナツだけ。幼稚園について語れることは少しですが、まずは良かった点。
私がこの幼稚園に入れて感じたのは、小学校入学までの準備が十分に出来たということです。
字の練習や勉強もしっかり、発表会も音楽や演劇、体操、こちらがそんなにやらせて大丈夫かと驚く程でした。
そのおかげか、ナツは小学校でも宿題も授業も集中して真面目に取り組んでくれています。
それから、幼稚園は保育園と違って就労証明書などの書類もいらないし毎日通わせるのが当たり前なこと。保育園に入れた時はかなりこれを痛感しました。
ナツは皆勤賞をもらいたくて、幼稚園を休みたいなどとは一回も言いませんでした。
幼稚園に入れたことで後悔、というのは特にありませんが、デメリットとしてはやはり経済的な部分でしょうか。
入園の際も毎月かかる費用も、保育園に比べてどうしても高額になります。
入園料、そして無償化以前だったため保育料も全額かかりました。制服、バッグなど園で使う物の購入も。保育園では必要ありませんでした。
そして我が家の場合、長女のナツは車酔いが酷かったためバス通園では何度か戻してしまったことも。
園に直接行く回数が少ないので、園での様子が分かりづらいのもデメリットかもしれません。
そのせいか、親として園に対する愛着のようなものも少し薄くなったかなという思いはあります。
さらに保育園も決定!
長女が幼稚園の年長に上がる時、次女レイと長男ルイの保育園入園が決まりました。
結局夫の専業主夫期間は一年で終わり、夫婦共働きに。それについてはまた別の記事で。
2人を入れたのは、公立の保育園です。年齢ごとに1クラスずつで人数は小学校と変わらず30人程いました。
保育園は入園料もかからないし、そこは制服もバッグも無し。ただ、お昼寝布団セットやお着替えバッグなどの用意は必要でした。
もちろん給食は毎日、おやつも出ます。幼稚園ではおやつは無く、家で出していたので助かります。
入園したその年の終わりに、私は4人目ヨウを出産。臨月まで働き、産後は2ヶ月で復帰しました。春からは4人目も同じ保育園に。
その保育園は十分な遊具が設置された広い園庭があり、毎日子供達は思い切り遊んでいました。園舎内も広くていいのですが、3人の荷物を大量に持っての支度には苦労しました。
保育園のメリット、デメリット、幼稚園との違い
幼稚園と大きく違うと感じたのは、異年齢交流。幼稚園は3歳から5歳と近い年の子しかいないから、お世話する程のことはあまりありません。
保育園は0歳児からいて、園内のイベントや園庭で会えば下の子の相手をすることが出来ます。
次女レイは弟のルイ、そして1年後に入園したヨウのお世話をいっぱいしてくれました。もちろん、他の小さな子にも優しくしている姿をたくさん見ることが出来ました。
幼稚園が頭と体力を鍛えてくれたのに対し、保育園は思いやりの心や生活力を鍛えてくれたと私は感じました。
入園前にトイレトレーニングが出来なかった次女レイも、同い年の子供達に囲まれて何とか完了。お手伝いもたくさんしてくれる、しっかりしたお姉さんに。
レイの成長ぶりに、私は卒園式に号泣した程でした。先生方は厳しいこともよくありましたが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
一方保育園で特に大変だったのは、毎週のシーツ交換と親の仕事が休みだと子供達も休まされがちなこと。
幼稚園なら毎日当たり前に通うのに、保育園は親が休みだと預けにくい。仕事をしているからこそ、家の片付けや用事などを済ませる時間の余裕が無いというのに…。
幼稚園は預けてしまえば、その後井戸端会議していてもランチしていても自由なのに、ってついつい思ってしまっていました。
羨ましいなら全員幼稚園に入れればいいじゃないか、そんな声が聞こえてきそうです(汗
経済的にも精神的にも、末っ子が幼稚園に入れる3歳まで私は待てず働き出したので仕方ない話ですね。
とにかくその保育園は、体調の少しの変化はもちろん親の休みなどでも預けるのに厳しい場面が多々ありました。
入園したての時は体調も崩しがち。そして子供は何故か体温の上がり下がりが激しい…。自宅で36度台の体温が保育園に着いたら37度台で、泣きそうになりながら職場に休みの連絡をしていました。
便がゆるめ、虫刺されがひどくてかゆがる、本人がぐずって帰りたがる、などでもこちらが休めないか早くお迎えに来れないかとよく聞かれました。
臨時で利用した、その他の託児所など
他の保育園では、長女ナツが年長さんの時に長期休暇中だけ預けたところがありました。
幼稚園は夏休みの預かりが無かったため、一時的に預けられる私立の保育園にお願いしました。赤ちゃんから年長さんまで一部屋にいる、小さな保育園。
ナツは同い年の子が誰もいなくて退屈、と言いながらもそこのおもちゃは気に入って遊んでいました。
園庭という程のものはありませんでしたが、毎日お散歩に連れて行ってくれてその写真を貼った連絡帳が丁寧で好印象でした。
そして短期間お世話になったところとして、4人目ヨウが0歳児クラスに入れるまでの間預けた託児所もあります。
そこは駅ビルに入っていて、もちろん園庭なども無い一時預かりのみの託児所です。
預かってくれただけで感謝、ではあるのですが預けている間の4時間以上オムツ替えもミルクも何もされていないことが何度かありました。
私のパートの時給と変わらない程保育料を払っているのに?と、内心驚きました。ヨウはその時期ほとんど泣かず、寝ているか機嫌良く手足を動かしていた様子。
何も欲しがらない、泣かないからだそうですが…。0歳児は特に保育料が高いんだから、もっと手を焼かせても良さそうなのにと私は苦笑い。
仕事をして気分転換させてもらっている、と思うようにしました。小さな託児所は長期的に預けるにはあまり向かないかな、と感じました。
公立から私立の保育園へ
公立の保育園に通っていた長男ルイと三女のヨウは、転居に伴いやむなく別の保育園に通うことになりました。
私立の新しい保育園で、園庭は小さめ。3歳から5歳の幼児クラスは一つの部屋で過ごします。
常に同じ部屋のため、ルイとヨウは新しい環境に戸惑うこと無くすぐに馴染んでくれました。保育園に行かない、とぐずることもほとんどありませんでした。
ただ、上の年齢の子たちがいるせいかヨウはなかなか自立してくれません。何だか甘えっぱなしです。
特にトイレトレーニング。同い年の子だけのクラスの方が、やはりお互い意識し合うのでしょうか。2人目レイと3人目ルイは、園でスムーズに進められました。
公立、私立の保育園で感じた違い
保育園の、公立と私立の違いは何となく感じる程度ですが次の通りです。
公立は先生や園長の異動が多く、変わっても園の方針や特徴はさほど影響を受けない印象。私立は大手のチェーン展開しているような園でなければ、園長は長年変わらず方針やカラーに影響が大。
公立は人気商売では無いからか保護者の顔色を窺うことなく、親にも子供にも厳しい印象でした。そのため、園に行きたがらないことやぐずることも多々。行ってしまえば楽しそうでしたが。
私立はやはり保護者に対して丁寧な印象。保護者の意見をよく聞いて、こちらがやりやすいよう気遣ってくれました。子供達にも、楽しく過ごせるのが第一で無理強いは何もしません。楽しいことだけをしているようでした。